西川和宏

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曖昧さ回避 将棋観戦記者の「西川和宏」とは別人です。
 西川和宏 六段
名前 西川和宏
生年月日 (1986-04-02) 1986年4月2日(38歳)
プロ入り年月日 2008年10月1日(22歳)
棋士番号 272
出身地 兵庫県神戸市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 西川慶二八段
段位 六段
棋士DB 西川和宏
2014年11月13日現在
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西川 和宏(にしかわ かずひろ、1986年4月2日 - )は、将棋棋士。棋士番号272。兵庫県神戸市出身。父親でもある西川慶二門下。

棋歴

  • 奨励会三段リーグには第40回(2006年度後期)から参加。第43回(2008年前期)の三段リーグで14勝4敗の成績(2位)を収めてプロ入りを決め[1]、通算6例目の親子プロ棋士、戦後初の現役親子プロ棋士となった。
  • 初参加した第68期順位戦で最終日に中村亮介に敗れ、4勝6敗の成績で降級点が付いてしまった[2]
  • 第63回NHK杯テレビ将棋トーナメントでは谷川浩司豊島将之ら強豪に勝ち抜き自身初のベスト4入りを果たした。

人物・エピソード

  • 将棋世界の企画で、鈴木大介に香落ちで敗れ、さらに角落ちでも敗れた。非公式戦でタイトル挑戦・A級経験者と新四段の対局とはいえ、プロ同士の角落ちで下手側が敗れるのはプロの対局が平手中心になって以降まれにみる珍事として注目された。
  • 父であり師匠でもある西川慶二が「囲碁・将棋チャンネル」の「将棋まるごと90分」に出演した際、和宏のインタビュー動画や少年時代の写真も公開された。
  • 初の本戦出場を果たした第60回NHK杯の一回戦で、西川、対局相手の戸辺誠、読み上げ係の藤田綾、記録係の荒木宣貴と、対局場の4人全員が同学年という極めて珍しい状況になった[3]
  • 2010年6月22日、1日に1,2回戦の2局が行われる棋聖戦1次予選にて、1回戦で有森浩三持将棋指し直し、2回戦で福崎文吾千日手指し直しとなり、いずれも指し直し局に勝利した。1日に4局指したわけではあるが、公式記録上は持将棋局と指し直し局をあわせて1局、千日手局と指し直し局をあわせて1局と数える。
  • 2022年6月15日、自身のtwitterで2022年5月29日に結婚したことを発表した。[4]
  • 所属する関西を同じく拠点として活動する同姓同名の観戦記者・西川和宏がおり、二人を混同し「棋士の西川和宏が観戦記者も始めた」のかと関東の棋士・記者が勘違いすることがあった[5]

昇段履歴

  • 2001年09月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 2006年09月00日 : 三段(第40回奨励会三段リーグ<2006年度後期>から三段リーグ参加)
  • 2008年10月01日 : 四段(第43回奨励会三段リーグ成績2位) = プロ入り
  • 2014年08月21日 : 五段(勝数規定 /公式戦100勝[6]
  • 2016年11月10日 : 六段(竜王ランキング戦連続昇級[7]

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
(出典)
(出典)竜王戦
(出典)
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2008 67 四段昇段前 22 6組 -- 2-2
2009 68 C242x 4-6 23 6組 -- 4-2
2010 69 C236* 7-3 24 6組 -- 5-1
2011 70 C209* 5-5 25 5組 -- 2-2
2012 71 C216* 7-3 26 5組 -- 1-2
2013 72 C208* 5-5 27 5組 -- 1-2
2014 73 C219* 6-4 28 5組 -- 4-1
2015 74 C213* 7-3 29 4組 -- 6-1
2016 75 C209* 4-6 30 3組 -- 1-2
2017 76 C230* 4-6 31 3組 -- 4-1
2018 77 C231* 6-4 32 2組 -- 2-2
2019 78 C219* 5-5 33 2組 -- 0-2
2020 79 C223* 6-4 34 3組 -- 2-2
2021 80 C221* 5-5 35 3組 -- 2-2
2022 81 C225* 5-5 36 3組 -- 1-2
2023 82 C227* 5-5 37 3組 -- 0-2
2024 83 C225* 38 4組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2008 7 3 4 0.4285 [2]
2009 35 19 16 0.5428 [3]
2010 38 25 13 0.6578 [4]
2008-2010
(小計)
80 47 33
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2011 33 15 18 0.4545 [5]
2012 28 13 15 0.4642 [6]
2013 34 18 16 0.5294 [7]
2014 35 21 14 0.6000 [8]
2015 29 15 14 0.5172 [9]
2016 36 20 16 0.5555 [10]
2017 30 13 17 0.4333 [11]
2018 34 19 15 0.5588 [12]
2019 34 17 17 0.5000 [13]
2020 27 13 14 0.4814 [14]
2011-2020
(小計)
320 164 156
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021 34 17 17 0.5000 [15]
2022 32 18 14 0.5625 [16]
2023 36 15 21 0.4166 [17]
2021-2023
(小計)
102 50 52
通算 502 261 241 0.5199 [18]
2023年度まで

著書

脚注

  1. ^ “吉田正和・新四段誕生のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年10月1日). 2019年6月10日閲覧。
  2. ^ 順位戦C級2組で、4勝6敗で降級点は史上初
  3. ^ 戸辺は1986年8月5日、藤田は1987年3月24日、荒木は1986年5月5日生まれ
  4. ^ “将棋の西川和宏六段が結婚「2人で支え合いながら一層精進して参ります」加藤一二三らが祝福”. スポーツニッポン. (2022年6月15日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/06/15/kiji/20220615s00041000375000c.html 2023年12月10日閲覧。 
  5. ^ 将棋世界 2024年1月号付録「現役棋士ポケット名鑑2023年秋版(下巻)」より。
  6. ^ “西川和宏四段が五段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年8月22日). 2019年6月10日閲覧。
  7. ^ “西川和宏五段が六段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2016年11月11日). 2019年6月10日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 西川和宏|棋士データベース|日本将棋連盟
  • 西川和宏 (@kazuhiroshogi61) - X(旧Twitter)
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者
【九段 6名】
【七段 1名】

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
【26名】
八段
【33名】
七段
【44名】
六段
【27名】
五段
【20名】
四段
【15名】
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
現役棋士 全172名(2024年7月23日時点、日本将棋連盟所属) / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
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