池永天志

 池永天志 六段
名前 池永天志
生年月日 (1993-04-20) 1993年4月20日(31歳)
プロ入り年月日 2018年4月1日(24歳)
棋士番号 314
出身地 大阪府大阪市[1]
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 小林健二九段
段位 六段
棋士DB 池永天志
戦績
一般棋戦優勝回数 2回
2024年4月17日現在
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池永 天志(いけなが たかし[1]1993年4月20日[1] - )は、日本の将棋棋士。小林健二門下[1]。棋士番号は314[1]

棋歴

小学生1年生のとき、父親が将棋の本を買ってきた事が、将棋を始めたきっかけ[1]

三段リーグには第47回(2010年上期)から参加。第48回と第51回では降段点が付いてしまい、第55回と第59回には「あと1勝で昇段」を経験するなど(最終的な順位はそれぞれ6位と4位)、厳しい状況が続いた。

そして参加から16期目となった第62回三段リーグ(2017年下期)では好調を維持し、自身最高の成績である14勝4敗の2位で、四段昇段(プロ入り)を決めた。

プロ入り前の2017年に行われた第14回詰将棋解答選手権では、藤井聡太に次ぐ2位を記録した[2]

プロ入り後

デビュー年度の2018年は、5月14日の第8期加古川青流戦2回戦で里見香奈に勝ち、プロ棋士として公式戦初勝利を果たす。そして2019年度は第9期加古川青流戦を勝ち抜き、決勝戦へ進出。 服部慎一郎三段との決勝三番勝負を2勝1敗で制し、一般棋戦の初優勝を決めた。

2020年度は年齢制限で最後の参加となった第51期新人王戦にて勝ち進み、決勝でも齊藤優希三段を相手に2連勝して、2回目の棋戦優勝を果たした。第33期竜王戦では6組の昇級者決定戦を制し5組へ昇級すると、第62期王位戦では予選を突破して、初の王位リーグ入りを決めた(2勝3敗で白組陥落)。

2021年度は第34期竜王戦にて5組ランキング戦の決勝に進出し、4組へ昇級した。そして第63期王位戦では2年連続のリーグ入りを果たし、4勝1敗で白組優勝。挑戦者決定戦に進出するも豊島将之に敗れ、藤井聡太王位への挑戦はならなかった[3]

棋風

人物・発言

  • パソコンが壊れてから、将棋ソフトを活用しての研究をやめた。「将棋を指すのが楽しかった頃を思い出し、頑張った」等と今回の三段リーグを振り返ってインタビューに答えている[4]
  • あだ名は「テンテン」 [5]

昇段履歴

昇段規定については「将棋の段級」を参照
  • 2006年09月00日 : 奨励会入会[1]
  • 2010年04月00日 : 三段(第47回奨励会三段リーグから[1]
  • 2018年04月01日 : 四段(第62回奨励会三段リーグ成績2位) = プロ入り[1]
  • 2021年04月03日 : 五段(竜王ランキング戦連続昇級、通算84勝46敗)[6]
  • 2024年04月17日 : 六段(竜王ランキング戦連続昇級、通算158勝91敗)[7][8]

主な成績

棋戦優勝

将棋大賞

  • 第48回(2020年度):新人賞[9]

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
(出典)
(出典)竜王戦
(出典)
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2018 77 C249 6-4 32 6組 -- 2-2
2019 78 C223 7-3 33 6組 -- 5-1
2020 79 C209 6-4 34 5組 -- 4-1
2021 80 C216 7-3 35 4組 -- 1-2
2022 81 C215 7-3 36 4組 -- 4-1
2023 82 C210 7-3 37 3組 1-1 4-0
2024 83 C208 38 2組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2018 34 19 15 0.5588 [1]
2019 45 29 16 0.6444 [2]
2020 50 35 15 0.7000 [3]
2018-2020
(小計)
129 83 46
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021 47 32 15 0.6808 [4]
2022 33 19 14 0.5757 [5]
2023 38 22 16 0.5789 [6]
2021-2023
(小計)
118 73 45
通算 247 156 91 0.6315 [7]
2023年度まで

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j “新四段誕生のお知らせ *長谷部浩平・池永天志”. 日本将棋連盟 (2018年3月4日). 2018年3月4日閲覧。
  2. ^ “第14回詰将棋解答選手権の結果”. 日本将棋連盟 (2017年3月30日). 2018年3月4日閲覧。
  3. ^ “王位戦挑戦者に豊島九段 2年連続で藤井王位と対局”. 西日本新聞 (2022年5月31日). 2022年5月31日閲覧。
  4. ^ 「将棋世界」2018年5月号「新四段誕生 長谷部浩平四段&池永天志四段」
  5. ^ 携帯中継・第8期青流戦コメント(2018.5.14)ほか
  6. ^ “池永天志四段が五段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年4月7日閲覧。
  7. ^ “池永天志五段が六段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2024年4月18日閲覧。
  8. ^ 「通算成績(2024年4月17日対局分まで)|成績・ランキング」『日本将棋連盟』。2024年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  9. ^ “第48回将棋大賞受賞者のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年4月1日閲覧。

外部リンク

  • 池永天志|棋士データベース|日本将棋連盟
  • チーム木村 (@abT_kimura) - X(旧Twitter)
  • チーム三浦 (@abt5_miura) - X(旧Twitter)
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者
【九段 6名】
【七段 1名】

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
【26名】
八段
【33名】
七段
【44名】
六段
【27名】
五段
【20名】
四段
【15名】
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
現役棋士 全172名(2024年7月23日時点、日本将棋連盟所属) / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
 
一般棋戦優勝 2回
加古川青流戦 優勝 1回
2010年代
2020年代
関連項目
四段の棋士・三段リーグ上位者・女流棋士・アマチュアが参加。
新人王戦 優勝 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
関連項目
タイトル戦経験者を除く26歳以下・六段以下の棋士などが参加。★は三段優勝者。☆は出場中に四段昇段(該当4名)。
 
将棋大賞
新人賞 受賞 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象