Gauche

曖昧さ回避 Gauche」のその他の用法については「ゴーシュ」をご覧ください。
Gauche
作者 川合史朗
初版 2001年 (23年前) (2001)[1]
最新版
0.9.15 / 2024年4月23日 (2か月前) (2024-04-23)[1]
リポジトリ
  • github.com/shirok/Gauche.git
ウィキデータを編集
対応OS Unix系, Microsoft Windows[2]
種別 Schemeインタプリタ
ライセンス BSD License[3]
公式サイト practical-scheme.net/gauche/index-j.html
影響を受けた言語 Common Lisp, Perl, STklos
テンプレートを表示

Gaucheは、R7RS準拠のプログラミング言語Schemeのスクリプト処理系である。多バイト文字列を組み込みでサポートしている。[2]

Gaucheの提供する機能拡張の多くは、Schemeにライブラリをラップする事で実現している。

なお、Gaucheはフランス語で「ねじれた、左」という意味を表す。

特徴

  • 低レベルシステムへのアクセス。
  • 特定のエンコードに依存しない文字列処理。
  • Common Lisp ライクな拡張。
  • 名前空間(モジュール)のサポート。
  • Tiny CLOS派生のオブジェクトシステムのサポート。

歴史

川合史朗によって開発されている。[1]

  • 2001年1月31日、開発を開始。
  • 2001年4月、SourceForgeに登録、0.3.5をリリース。
  • 2002年7月〜2003年2月 Gauche-gl及びGauche-gtkの開発の一部が、情報処理振興事業協会(IPA)による平成14年度未踏ソフトウェア創造事業の支援を受ける。
  • 2003年9月〜2004年2月 開発の一部が情報処理振興事業協会(IPA)による平成15年度オープンソフトウェア基盤整備事業の支援を受ける。
  • 2011年8月、Gauche 0.9.3リリース、R6RSおよびR7RSドラフトに対応。
  • 2013年4月、リポジトリをGitHubに移行。
  • 2014年7月、Gauche 0.9.4リリース、およびR7RS-smallに対応。
  • 2016年10月、Gauche 0.9.5リリース
  • 2018年7月、Gauche 0.9.6リリース、およびR7RS Large Red Editionのサポート
  • 2018年12月、Gauche 0.9.7リリース
  • 2019年6月、Gauche 0.9.8リリース、およびR7RS Large Tangerineの一部のサポート
  • 2019年12月、Gauche 0.9.9リリース
  • 2020年12月、Gauche 0.9.10リリース
  • 2021年12月、Gauche 0.9.11リリース
  • 2022年6月、Gauche 0.9.12リリース
  • 2023年10月、Gauche 0.9.13リリース
  • 2024年1月、Gauche 0.9.14リリース

ライセンス

ライセンスはBSD Licenseである。

実行例

Gaucheの対話モードでの実行例は下記の通り。gosh>は入力プロンプトを表す。

gosh> (list 0 1 2 3)
(0 1 2 3)
gosh> (+ 0 1 2 3)
6
gosh> ((lambda (x y) (+ x (* y 2))) 5 6)
17

参照

  1. ^ a b c “ChangeLog.txt”. practical-scheme.net. 2024年7月5日閲覧。
  2. ^ a b “Gauche - A Scheme Implementation”. practical-scheme.net. 2024年7月5日閲覧。
  3. ^ “Gauche/COPYING at master · shirok/Gauche”. 2024年7月5日閲覧。

外部リンク

公式

  • Gauche - A Scheme Implementation(日本語)
  • Gauche - A Scheme Implementation(英語)

ユーザーリファレンス

  • Gauche ユーザーリファレンス

プロジェクト

その他

  • R5RS
LISP系言語
言語(処理系)
関連項目