87式地雷散布装置
87式地雷散布装置(はちななしきじらいさんぷそうち)は、陸上自衛隊の装備する地雷散布装置である。
概要
航空散布装置であり、UH-1などの汎用ヘリコプターの機外側面に装着し使用する。低空を航過しつつ装置内に装填された対戦車地雷を散布し、地雷原の構成を行う。散布容器の外部形状は丸みを帯びた方形であり、2個1組でヘリ機体の左右に搭載される。1個の散布容器には87式ヘリコプター散布対戦車地雷18個[1]が収納されており、左右の装置で計36個の地雷が装填できる。地雷は筒状の放出器に入れられ、散布容器の側面から収容される。散布時は容器下部の穴より投下する。
かつては、87式ヘリコプター散布対人地雷も運用できたが、こちらは対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約の批准に伴い、2003年までに廃棄している[1]。
要目
- 散布容器全長:2,610mm
- 散布容器全幅:470mm
- 散布容器全高:570mm
- 全備重量:700kg
- 搭載地雷数:計36個[2]
- 散布時の様子
- 装置取り外し過程
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脚注
参考文献
- 自衛隊装備年鑑 2006-2007 P103 朝雲新聞社 ISBN 4-7509-1027-9
関連項目
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