1956年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

PJ:BASE#NPBポストシーズンに準じた対応をとるべき記事であるため、ランニングスコアの記載等ご遠慮ください。2022年5月
NPB 1956年のNPBオールスターゲーム
大沢啓二(左上)、秋山登(右上)、佐々木信也(左下)、土井淳(右下)
ゲームデータ
セ監督 水原円裕
パ監督 山本一人
セ投票最多 吉田義男
パ投票最多 山内和弘
第1戦
日程 7月3日
開催地 後楽園球場
スコア セリーグ 0-8 パリーグ
MVP 森下正夫
第2戦
日程 7月4日
開催地 後楽園球場
スコア セリーグ 2-0 パリーグ
MVP 吉田義男
NPBオールスターゲーム
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1956年のオールスターゲームは、1956年7月に行われた日本プロ野球のオールスターゲーム。

概要

前年、2年ぶりの日本一を達成した読売ジャイアンツ水原円裕監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグを制した南海ホークス山本一人監督が全セ(オールパシフィック・リーグ)を率いた。

米田哲也阪急)が初出場。第2戦、全パの先発として打たせて取る投球術で初陣を飾った。なお、この年で消滅する高橋ユニオンズから出場した佐々木信也は2試合で2安打を放った。

この年からオールスターゲームはナイトゲーム開催になった。

また、前座試合としてプロ野球発足20周年を記念した「オールドオールスター(OBオールスター)ゲーム」が開催された。

1956年のオールスターゲームに出場した広島の全4選手。左から大田垣喜夫小鶴誠長谷川良平、平山智。

選出選手

セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 水原円裕 巨人 監督 山本一人 南海
コーチ 宇野光雄 国鉄 コーチ 三原脩 西鉄
藤村富美男 大阪 別当薫 毎日
投手 別所毅彦 巨人 6 投手 荒巻淳 毎日 5
小山正明 大阪 島原幸雄 西鉄
杉下茂 中日 6 河村久文 西鉄 3
金田正一 国鉄 6 梶本隆夫 阪急 2
中山俊丈 中日 米田哲也 阪急
秋山登 大洋 武智文雄 近鉄 2
長谷川良平 広島 5 三浦方義 大映
大田垣喜夫 広島 伊藤四郎 高橋
捕手 藤尾茂 巨人 捕手 佃明忠 毎日
河合保彦 中日 2 日比野武 西鉄 3
土井淳 大洋 山下健 阪急
一塁手 川上哲治 巨人 6 一塁手 榎本喜八 毎日 2
二塁手 井上登 中日 二塁手 岡本伊三美 南海 3
三塁手 児玉利一 中日 3 三塁手 中西太 西鉄 4
遊撃手 吉田義男 大阪 3 遊撃手 豊田泰光 西鉄 2
内野手 広岡達朗 巨人 3 内野手 佐々木信也 高橋
箱田淳 国鉄 木塚忠助 南海 6
渡辺博之 大阪 3 森下正夫 南海 2
坂本文次郎 大映 2
外野手 与那嶺要 巨人 5 外野手 山内和弘 毎日 3
青田昇 大洋 5 杉山光平 南海
田宮謙次郎 大阪 2 飯田徳治 南海 6
宮本敏雄 巨人 戸倉勝城 阪急 4
大津淳 大阪 高倉照幸 西鉄
平山智 広島 毒島章一 東映
鵜飼勝美 国鉄 大沢昌芳 南海
小鶴誠 広島 3
  • 太字はファン投票で選ばれた選手、▲は出場辞退選手発生による補充選手。
    • 広岡、渡辺、河村は2試合とも出場機会がなかった[2]

試合結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 4
全パ 0 3 0 0 1 1 1 2 X 8 10 1
  1. セ:●別所()、金田)、秋山)、長谷川)-藤尾(巨)、土井(洋)、河合保
  2. パ:○島原(西)、梶本隆)、荒巻)、武智文)-(毎)
  3. 勝利島原(1勝)  
  4. 敗戦別所(1敗)  
  5. 本塁打
    パ:佃1号(2ラン・長谷川)
  6. 審判
    [球審]横沢三(パ)
    [塁審]円城寺(セ)・二出川(パ)・(セ)
    [外審]苅田(パ)・小柴(セ)
  7. 試合時間:1時間55分

オーダー

セントラル
打順守備選手
1[左]与那嶺要
2[遊]吉田義男
3[右]青田昇
4[一]川上哲治
5[中]田宮謙次郎
6[三]児玉利一
7[二]井上登
8[捕]藤尾茂
9[投]別所毅彦
パシフィック
打順守備選手
1[三]森下正夫
2[一]榎本喜八
3[遊]豊田泰光
4[左]山内一弘
5[右]杉山光平
6[中]飯田徳治
7[二]岡本伊三美
8[捕]佃明忠
9[投]島原幸雄

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 8 1
全パ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1
  1. セ:杉下(中)、○中山(中)、大田垣(広)、金田(国)-河合保、藤尾
  2. パ:米田(急)、三浦)、●梶本隆、伊藤)、島原-山下(急)、日比野(西)、佃
  3. 勝利中山(1勝)  
  4. 敗戦:梶本隆(1敗)  
  5. 審判
    [球審]島(セ)
    [塁審]苅田(パ)・小柴(セ)・二出川(パ)
    [外審]円城寺(セ)・横沢三(パ)
  6. 試合時間:2時間10分

オーダー

セントラル
打順守備選手
1[左]与那嶺要
2[遊]吉田義男
3[右]宮本敏雄
4[一]川上哲治
5[中]田宮謙次郎
6[三]児玉利一
7[二]井上登
8[捕]河合保彦
9[投]杉下茂
パシフィック
打順守備選手
1[三]森下正夫
2[一]榎本喜八
3[遊]豊田泰光
4[左]山内一弘
5[右]杉山光平
6[中]高倉照幸
7[二]佐々木信也
8[捕]山下健
9[投]米田哲也

オールドオールスターゲーム

日本プロ野球のリーグ制が始まって20年を記念して2試合のOB戦を開催した。チーム名はそれぞれ昔話の主人公から取って「モモタローズ」と「キンタローズ」とした。中にはプロで選手経験はないものの、プロの指導者となった天知俊一らもいた。

現役引退して久しい選手もいたため、トンネル・落球・鈍足・足のもつれなど珍プレーの連続で観客からは「本戦よりも面白いゾ」との野次まで飛んだ。翌日の新聞も「珍プレー続出」と大きく扱い、OB選手たちのハッスルプレーを讃えた。この「オールドオールスターゲーム」はのちに様々な形で催されるプロ野球OB戦の契機となった。[要出典]

第1戦

7月3日 後楽園球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
キンタローズ 0 0 0 0 2 0 0 0 1 3
モモタローズ 0 3 0 0 0 0 2 0 X 5
  1. キ:湯浅、谷口、伊達-天知、室井、片岡
  2. モ:浜崎スタルヒン藤本、三富、芳村-田中、武井

第2戦

7月4日 後楽園球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
キンタローズ 0 0 0 0 1 0 0 3 0 4
モモタローズ 0 1 1 0 0 1 0 1 1X 5
  1. キ:湯浅、野口、内藤、有村-天知、片岡、室井
  2. モ:宮武、浜崎、服部若林、高松、岡田-津田、武井、田中

テレビ・ラジオ中継

テレビ中継

ラジオ中継

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.73
  2. ^ 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.74-75

関連項目

外部リンク

  • NPB公式記録
日本プロ野球オールスターゲーム
1950年代
195119521953195419551956195719581959
1960年代
1960196119621963196419651966196719681969
1970年代
1970197119721973197419751976197719781979
1980年代
1980198119821983198419851986198719881989
1990年代
1990199119921993199419951996199719981999
2000年代
2000200120022003200420052006200720082009
2010年代
2010201120122013201420152016201720182019
2020年代
20202021202220232024
セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
優勝 読売ジャイアンツ 2位 大阪タイガース 優勝 西鉄ライオンズ 2位 南海ホークス
3位 中日ドラゴンズ 4位 国鉄スワローズ 3位 阪急ブレーブス 4位 毎日オリオンズ
5位 広島カープ 6位 大洋ホエールズ 5位 近鉄パールス 6位 東映フライヤーズ
7位 大映スターズ 8位 高橋ユニオンズ
 :日本一  :日本シリーズ出場