粘土鉱物
粘土鉱物(ねんどこうぶつ、英語: clay mineral[1])とは、粘土を構成する鉱物で[2]、主成分は層状ケイ酸塩鉱物(フィロケイ酸塩鉱物)である[3]。
概要
金属イオン(アルミニウム、ナトリウム、カルシウム等)とケイ酸が連結しできたシートが、層状に形成されている。このシートの間隙に水や金属イオン、場合によっては有機物まで容易に取り込み放出することから、湿度調整やイオン交換性、触媒など、機能性材料として、生活用品をはじめ多様な分野で利用されている。また、セラミック素材や陶器の原料として利用されている。
イオン交換、触媒など機能面については「沸石」を参照
主な粘土鉱物
- カオリナイト(高陵石)[2]
- スメクタイト
- モンモリロン石(モンモリロナイト)[2]
- 絹雲母(セリサイト)
- イライト[2]
- 海緑石(グローコナイト)
- 緑泥石(クロライト)
- 滑石(タルク)
- 沸石(ゼオライト)
脚注
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参考文献
- 都城秋穂; 久城育夫「10・8 粘土鉱物」『岩石学I - 偏光顕微鏡と造岩鉱物』共立出版〈共立全書〉、1972年、143-145頁。ISBN 4-320-00189-3。
- 上原誠一郎「粘土鉱物の生成」(PDF)『粘土科学』第40巻、第2号、100-111頁、2000年。http://www.cssj2.org/wp-content/uploads/clay_01.pdf。
関連項目
外部リンク
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- 粘土基礎講座I 日本粘土学会