洮児河
洮児河(トールがわ)とは主に内モンゴル東部及び吉林省を流れる川で、アムール川水系に属する嫩江右岸の支流の1つである。
地理
洮児河は内モンゴル古自治区のホルチン右翼前旗、ヒンガン山脈主峰の索岳爾済山[1]麓より発し、内モンゴル興安盟と吉林省西北部を流れ、吉林省大安市月亮泡水庫附近で嫩江に流れ込む。全長は595km、流域面積は3.3万平方km[2] である(一説には40730平方kmとも)。
比較的大きな支流として、帰流河・蛟流河・二龍濤河・額木特河がある。
歴史
洮児河の古名は「太魯水」・「太濼河」であり、隋代には「太爾河」、唐代には「峱越河」・「它漏河」、遼金時代には「撻魯河」、元代には「托吾児河」、明代には「塔児河」、清代においては「陀羅河」・「陀剌河」・「陶児河」・「滔児河」といった名称で呼ばれていた[3][4]。歴史的に洮児河流域はモンゴル・トルコ系遊牧民族の活動範囲であり、ウリヤンハイ三衛の1つ泰寧衛はこの地域を拠点としていた[5]。
参考文献
関連項目
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アムール川本流 | ゴリン川(格楞河) - アニュイ川(敦敦河) - グル川 - トゥングースカ川 - ビラ川(奇穆尼河) - ビジャン川(畢瞻河) - ザヴィタヤ川 - フマル川(呼瑪河) - ウルシャ川(額哩河) - アマザル川(格爾必斉河) | |
スンガリ川水系 | スンガリ川(松花江) - 牡丹江 - 呼蘭河 - 拉林河 - 阿什河 | |
ノン川水系 | ノン川(嫩江) - ガン川(甘河) - ネメル川(訥謨爾河) - ノミン川(諾敏河) - ヤル川(雅魯河) - トール川(洮児河) - 霍林河 | |
アルグン川水系 | ||
ゼヤ川水系 | ゼヤ川(精奇里江) - セレムジャ川(西林穆丹河) - ギリウイ川(吉魯河) - トミ川 - デプ川(濘泥河) | |
ブレヤ川水系 | ブレヤ川(牛満河) - ウルガル川 - ティルマ川 - ニマン川(斡倫奇河) - トゥユン川 | |
アムグン川水系 | ||
ウスリー川水系 |