武田佐知子
武田 佐知子(たけだ さちこ、1948年 - )は、日本の歴史学者。大阪大学名誉教授。専門は日本古代史、服装史、女性史。
略歴
東京生まれ。1967年東京学芸大学附属高等学校卒業、1971年早稲田大学第一文学部卒業(日本史学専攻)、1977年早稲田大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了、1985年東京都立大学 (1949-2011)大学院人文科学研究科史学専攻博士課程修了、『古代国家の形成と衣服制 袴と貫頭衣』で文学博士の学位を取得、1985年4月大阪外国語大学外国語学部助教授、1997年1月教授、2007年10月大阪大学大学院文学研究科教授、同月大阪大学理事・副学長、2014年定年退官、2014年4月追手門学院大学基盤教育機構教授。2015年4月追手門学院大学地域創造学部学部長。
中学校社会科の教師になることが夢で、学者になろうという気はなく、電子工学研究者・藤原英二(東京工業大学教授)と結婚。家事・育児は協力するからと勧められて大学院へ進み、研究者になった。武田は旧姓で、国立大学の教官としては初めて「夫婦別姓」を実現させた[1]。
学内における役職
学外における役職
- 2004年4月 星槎大学共生科学部客員教授
受賞歴・叙勲歴
著書
単著
- 『古代国家の形成と衣服制―袴と貫頭衣』(吉川弘文館<戊午叢書> 1984年)
- 『信仰の王権 聖徳太子―太子像をよみとく』(中公新書 1993年)
- 『衣服で読み直す日本史―男装と王権』(朝日選書 1998年)
- 『娘が語る母の昭和』(朝日選書、2000年)
- 『古代日本の衣服の変遷-貴族の服装と庶民の貫頭衣-』(アートデイズ刊 <CDロム版> 2010年)
- 『古代日本の衣服と交通―装う王権つなぐ道―』(思文閣出版 2014年)
- 『いにしえから架かる虹―時と装いのフーガ』(いりす・同時代社 2014年)
共著
- 『礼服 天皇即位儀礼や元旦の儀の花の装い』津田大輔共著(大阪大学出版会 2016年)
編著
- 『一遍聖絵と中世の光景』(ありな書房 1993年)
- 『虹の橋かかれ―武田道子書・歌遺作集』(嵯峨野書院 1997年)
- 『一遍聖絵を読み解く―動き出す静止画像』(吉川弘文館 1999年)
- 『太子信仰と天神信仰 信仰と表現の位相』 (思文閣出版 2010年)
- 『着衣する身体と女性の周縁化』 (思文閣出版 2012年)
記念論文集
- 『交錯する知―衣装・信仰・女性』 (思文閣 2014年)