司教座聖堂
司教座聖堂(しきょうざせいどう)は、カトリック教会の教区の中心となる教会の聖堂のこと。カテドラル(フランス語: Cathédrale)、大聖堂とも呼ばれる。
東方教会や聖公会で司教座聖堂に相当するものは、日本語では「主教座聖堂」と呼ばれる。ただし正教会においては、大聖堂と主教座聖堂は、必ずしも同義ではない。
各教派における司教座聖堂・主教座聖堂と大聖堂との語義の違いについては「大聖堂」を参照
名称の由来
司教座聖堂とは、司教座(ラテン語: cathedra)(en)が置かれた聖堂のことである。司教座とは、その教区を治める教区長(通常は司教か大司教)が、自分の教区内にいる信徒を教導し、司式するための「着座椅子」のことである。
建築様式
司教座聖堂に定まった建築様式は存在しない。例えば東京の司教座聖堂は丹下健三による現代建築である。しかし、歴史的には司教座聖堂は西ヨーロッパにおいて時代ごとに、ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、ムデハル様式など様々な様式を生み出してきた。
詳細は「西ヨーロッパの大聖堂建築」を参照
日本のカトリック教会の司教座聖堂
日本のカトリック教会には、三つの教会管区にくくられた16の教区が設けられている。各教区の司教座聖堂は次の通り。
- 東京教会管区
- 東京大司教区 - 関口教会(東京カテドラル聖マリア大聖堂[1]、丹下健三設計、1964年)
- 札幌教区 - 北一条教会
- 仙台教区 - 元寺小路教会
- 新潟教区 - 新潟教会
- さいたま教区 - 浦和教会
- 横浜教区 - 山手教会(聖心大聖堂、ヤン・ヨセフ・スワガー設計、1933年)
- 大阪教会管区
- 大阪大司教区 - 玉造教会(大阪カテドラル聖マリア大聖堂、長谷部鋭吉設計) (旧司教座聖堂として夙川教会、梅本省三設計)
- 名古屋教区 - 布池教会
- 京都教区 - 河原町教会(京都カテドラル聖フランシスコ・デ・ザビエル大聖堂、カール・フロイラーと富家宏泰が設計、1967年)
- 広島教区 - 幟町教会(世界平和記念聖堂、村野藤吾設計)
- 高松教区 - 桜町教会
- 長崎教会管区
脚注
[脚注の使い方]
- ^ 東京カテドラル関口教会 聖マリア大聖堂 カトリック東京大司教区
関連項目
外部リンク
- カトリック中央協議会 - 公式サイト
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