三テルル化二アンチモン

三テルル化二アンチモン
別称
antimony telluride, antimony(III) telluride, antimony telluride, diantimony tritelluride
識別情報
CAS登録番号 1327-50-0 チェック
PubChem 6369653
ChemSpider 21241420 チェック
  • [SbH3+3].[SbH3+3].[TeH2-2].[TeH2-2].[TeH2-2]
  • InChI=1S/2Sb.3Te/q2*+3;3*-2 チェック
    Key: RSPNQEPAQCYWKS-UHFFFAOYSA-N チェック
  • InChI=1/2Sb.3Te/q2*+3;3*-2
    Key: RSPNQEPAQCYWKS-UHFFFAOYAT
特性
化学式 Sb2Te3
モル質量 626.32 g mol−1
外観 灰色固体
密度 6.50 g cm−3[1]
融点

580 °C[1]

関連する物質
その他の陰イオン 三酸化二アンチモン
三硫化二アンチモン
三セレン化二アンチモン
その他の陽イオン 三テルル化二ヒ素
三テルル化二ビスマス
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

三テルル化二アンチモン(Antimony telluride)は、Sb2Te3という化学式で表される無機化合物である。灰色の結晶性固体であるが、多形であり、融点密度、色は結晶形に依存する。

合成

三テルル化二アンチモンは、500〜900℃でアンチモンテルルと反応させることで形成される。

2 Sb ( l )   + 3 Te ( l ) Sb 2 Te 3 ( l ) {\displaystyle {\ce {2Sb(l)\ + 3Te(l) -> Sb2Te3(l)}}}

応用

アンチモンやビスマスの他のカルコゲン化物と同様に、三テルル化二アンチモンは、半導体としての性質について研究されてきた。適切なドーパントドープすることで、N型半導体にもP型半導体にもなる。

三テルル化二アンチモンは、一テルル化ゲルマニウムとともに金属間化合物GeSbTeを形成する。

三テルル化二ビスマスと同様に、三テルル化二アンチモンは大きな熱電効果を持つため、ペルティエ素子に用いられる。

出典

  1. ^ a b グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン(英語版). pp. 581–582. ISBN 978-0-08-037941-8
Sb(III)
  • SbBr3
  • Sb(CH3COO)3
  • SbCl3
  • SbF3
  • SbH3
  • Sb2O3
  • Sb(OH)3
  • Sb2S3
  • Sb3(SO4)2
  • Sb2Se3
  • Sb2Te3
有機アンチモン(III)化合物
  • Sb(CH3)3
  • Sb(C2H5)3
  • Sb(C6H5)3
Sb(III,V)
  • Sb2O4
Sb(V)
  • SbCl5
  • SbF5
  • Sb2O5
  • Sb(OH)5
  • Sb2S5
  • Sb2Se5
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