ヴァイオリンソナタ第18番 (モーツァルト)

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ヴァイオリンソナタ第18番[1] ト長調 K. 301 (293a) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したヴァイオリンソナタ。全6曲からなる「パリ・ソナタ」の1曲目にあたる。新モーツァルト全集では第11番とされる。

概要

モーツァルトは1778年にヴァイオリンソナタの作曲を再開した。約12年の空白を経ていたが、再開したきっかけは、1777年の9月にマンハイムへの旅行の途中に立ち寄ったミュンヘンで、ヨーゼフ・シュースターのヴァイオリンソナタを知ったことである。モーツァルトはシュースターの作品から大きな刺激を受け、すぐさまヴァイオリンソナタの作曲に取りかかった。

第25番は1778年の2月頃にマンハイムで作曲された。第25番から第30番までの6曲は同年11月にパリで作品1として出版されたため、「パリ・ソナタ」と総称される。また、プファルツ選帝侯妃マリア・エリーザベトに献呈されたことから「マンハイム・ソナタ」とも総称される。

シュースターの影響で生まれた新しい様式のヴァイオリンソナタの第1作にあたり、ピアノとヴァイオリンの有機的で協奏的な融合が光る作品であり、明らかに二重奏ソナタの内容を呈している。アルフレート・アインシュタインは「いくらかハイドン風」だと評している。

構成

2楽章の構成で、演奏時間は約13分。

脚注

  1. ^ K. 55からK. 61までの偽作(K.61はヘルマン・フリードリヒ・ラウパッハの作品)を含めると第25番となる。

外部リンク

初期の作品
  • 第1番 ハ長調 K. 6
  • 第2番 ニ長調 K. 7
  • 第3番 変ロ長調 K. 8
  • 第4番 ト長調 K. 9
  • 第5番 変ロ長調 K. 10
  • 第6番 ト長調 K. 11
  • 第7番 イ長調 K. 12
  • 第8番 ヘ長調 K. 13
  • 第9番 ハ長調 K. 14
  • 第10番 変ロ長調 K. 15
  • 第11番 変ホ長調 K. 26
  • 第12番 ト長調 K. 27
  • 第13番 ハ長調 K. 28
  • 第14番 ニ長調 K. 29
  • 第15番 ヘ長調 K. 30
  • 第16番 変ロ長調 K. 31
偽作
  • ヘ長調 K. 55
  • ハ長調 K. 56
  • ヘ長調 K. 57
  • 変ホ長調 K. 58
  • ハ短調 K. 59
  • ホ短調 K. 60
  • イ長調 K. 61 (H.F.ラウパッハ作)
円熟期の作品
  • 第17番 ハ長調 K. 296
  • 第18番 ト長調 K. 301
  • 第19番 変ホ長調 K. 302
  • 第20番 ハ長調 K. 303
  • 第21番 ホ短調 K. 304
  • 第22番 イ長調 K. 305
  • 第23番 ニ長調 K. 306
  • アレグロ 変ロ長調 K. 372
  • 第24(32)番 ヘ長調 K. 376
  • 第25(33)番 ヘ長調 K. 377
  • 第26(34)番 変ロ長調 K. 378
  • 第27(35)番 ト長調 K. 379
  • 第28(36)番 変ホ長調 K. 380
  • 第29(37)番 イ長調 K. 402
  • 第30(38)番 ハ長調 K. 403
  • 第31(39)番 ハ長調 K. 404
  • 第32(40)番 変ロ長調 K. 454
  • 第33(41)番 変ホ長調 K. 481
  • 第35(42)番 イ長調 K. 526
  • 第36(43)番 ヘ長調 K. 547
ヴァイオリンソナタ
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