ムガル帝国の君主
ヒンドゥスターンパーディシャー ペルシア語: پادشاه | |
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過去の君主 | |
Imperial | |
ムガールの印璽 | |
ムガルの国旗、1857年時点 | |
初代 | バーブル (デリーのスルタンの後継者として) |
最終代 | バハードゥル・シャー2世 (インド皇后が後継) |
称号 | 陛下(英語) |
宮殿 | |
任命権者 | 世襲 |
始まり | 1526年4月20日 |
終わり | 1857年9月21日(英語) |
ムガル帝国の君主(ウルドゥー語: مغل شہنشاہ, ペルシア語: شاهنشاهان هندوستان, 英語: Mughal emperors)では、1526年から1858年まで続いた北インドのムガル帝国の君主を代数順に説明する。
概要
1526年、ティムール朝の一族バーブルは第一次パーニーパットの戦いでローディー朝を倒し、ムガル帝国を創始した。皇帝の称号はティムール朝時代から使用していたパーディシャー(パードシャー)を使用した。
以降、1858年に最後の君主バハードゥル・シャー2世がインド大反乱で捕えられてイギリスに廃されるまで、パードシャーの称号は使用された。また、ムガル帝国はバハードゥル・シャー2世の治世まで一貫してティムールを始祖と仰いでいた。
一覧
代数 | 肖像 | 名前 | 生年 | 在位 | 没年 | 備考 |
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初代 | バーブル بابر | 1483年 | 1526年 - 1530年 | 1530年 | パーニーパットの戦い ムガル帝国の建国 | |
第2代 | フマーユーン ہمایوں | 1508年 | 1530年 - 1540年 1555年 - 1556年 | 1556年 | スール朝による支配中断 | |
第3代 | アクバル اکبر اعظم | 1542年 | 1556年 - 1605年 | 1605年 | 第二次パーニーパットの戦い ラージプートとの同盟 ジズヤの廃止 ディーネ・イラーヒー(英語)の創始 | |
第4代 | ジャハーンギール جہانگیر | 1569年 | 1605年 - 1627年 | 1627年 | 第一次ムガル・サファヴィー戦争(英語) | |
第5代 | シャー・ジャハーン شاہ جہان اعظم | 1592年 | 1627年 - 1658年 | 1666年 | 第二次ムガル・サファヴィー戦争(英語) タージ・マハルの建設 | |
第6代 | アウラングゼーブ (アーラムギール) عالمگیر | 1618年 | 1658年 - 1707年 | 1707年 | シヴァージーの反抗 ヒンドゥー教への弾圧 ジズヤの復活 デカン戦争 帝国の領土最大 | |
第7代 | バハードゥル・シャー1世 (シャー・アーラム) بہادر شاہ | 1643年 | 1707年 - 1712年 | 1712年 | ||
第8代 | ジャハーンダール・シャー جہاندار شاہ | 1661年 | 1712年 年– 1713年 | 1713年 | ズルフィカール・ハーンによる改革(ジズヤの廃止など) | |
第9代 | ファッルフシヤル فرخ سیر | 1685年 | 1713年 - 1719年 | 1719年 | サイイド兄弟による政治 | |
第10代 | ラフィー・ウッダラジャート رفیع اُد درجات | 1699年 | 1719年 | 1719年 | ||
第11代 | ラフィー・ウッダウラ (シャー・ジャハーン2世) شاہ جہاں دوم | 1696年 | 1719年 | 1719年 | ||
第12代 | ムハンマド・シャー محمد شاہ | 1702年 | 1719年 - 1748年 | 1748年 | サイイド兄弟の排除 宰相・諸州の太守独立 マラーター王国によるデリー攻撃 ナーディル・シャーによるデリー略奪・破壊 | |
第13代 | アフマド・シャー احمد شاہ بہادر | 1725年 | 1748年 - 1754年 | 1775年 | ||
第14代 | アーラムギール2世 عالمگیر دوم | 1699年 | 1754年 - 1759年 | 1759年 | ||
第15代 | シャー・アーラム2世 شاہ عالم دوم | 1728年 | 1759年 - 1806年 | 1806年 | 第三次パーニーパットの戦い ブクサールの戦い 第二次マイソール戦争 イギリスの保護下に入る | |
第16代 | アクバル2世 اکبر شاہ دوم | 1760年 | 1806年 - 1837年 | 1837年 | ||
第17代 | バハードゥル・シャー2世 بہادر شاہ دوم | 1775年 | 1837年 - 1858年 | 1862年 | インド大反乱によりビルマへ追放 ムガル帝国の滅亡 |
系図
参考文献
- 辛島昇『南アジア史』(新版)山川出版社〈世界各国史7〉、2004年。 NCID BA66537788。 ISBN 9784634413702。
- フランシス・ロビンソン 著、月森左知 訳『ムガル皇帝歴代誌 インド、イラン、中央アジアのイスラーム諸王国の興亡(1206年 - 1925年)』創元社、2009年。 NCID BA90070404。 ISBN 9784422215204。
- ビパン・チャンドラ 著、粟屋利江 訳『近代インドの歴史』山川出版社、2001年。 NCID BA53347611。 ISBN 4634673509。
- アンドレ・クロー 著、杉村裕史 訳、岩永 博 監訳 編『ムガル帝国の興亡』法政大学出版局〈イスラーム文化叢書 3〉、2001年。 NCID BA51368701。 ISBN 4588238035。
脚注
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