ネバリノギラン

ネバリノギラン
山形県西吾妻山 2010年6月
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ヤマノイモ目 Dioscoreales
: キンコウカ科 Nartheciaceae
: ソクシンラン属 Aletris
: ネバリノギラン A. foliata
学名
Aletris foliata (Maxim.) Bureau et Franch.
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ネバリノギラン(粘芒蘭、学名:Aletris foliata)はソクシンラン属多年草

特徴

地下に太い根茎があり、横に伸びる。は束生して根出葉になり、葉身は披針形から倒披針形で、長さ10-25cm、幅1-2cmになる。葉に7-11のがあり、葉の先はとがる。

花期は4-7月。葉の間から高さ20-40cmになる花茎を伸ばし、花茎には小型の葉をつける。花茎に総状花序をつけ、やや多数のがつく。花には披針形のがあり、短い花柄がある。花被は黄緑色で、長さ6-8mmのつぼ型になり、下部は合着し先端は6裂する。雄蕊は6個あり、花筒につく。子房は中位で3室あり、下部が花筒と合着する。花序軸、花柄、花被の外側に粘着する腺毛がある。

ノギランに似るが、花序軸等に腺毛があり粘るので、ネバリノギラン(粘芒蘭)の名がある。

分布と生育環境

日本固有種。北海道、本州中部地方以北、四国(石鎚山東赤石山)、九州(九重山阿蘇山)に分布し、山地から高山帯の湿った草地に生育する。

ギャラリー

  • 花被の下部は合着し、つぼ形になる。
    花被の下部は合着し、つぼ形になる。
  • 花茎には小型の葉をつける。
    花茎には小型の葉をつける。

参考文献

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他編『日本の野生植物 草本I単子葉類』、1982年、平凡社
  • 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』、1988年、山と溪谷社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
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