タイド型給油艦 (初代)
この項目では、1955年より就役を開始した艦級について説明しています。2016年より就役を開始する艦級については「タイド型給油艦 (2代)」をご覧ください。 |
タイド型給油艦 | |
---|---|
後期型の「A76 タイドプール」 | |
基本情報 | |
種別 | 大型艦隊給油艦 (AO) |
運用者 | イギリス海軍補助艦隊 (RFA) オーストラリア海軍 チリ海軍 |
就役期間 | 1955年 - 1991年 1962年 - 1985年 1982年 - 1997年 |
前級 | オルナ(英語版) |
次級 | オル型 サクセス |
要目 | |
満載排水量 | 26,417 t ※後期型は27,840 t[1] |
全長 | 583フィート (178 m)[1] |
最大幅 | 71フィート (22 m)[1] |
吃水 | 32フィート (9.8 m)[1] |
ボイラー | バブコック・アンド・ウィルコックス製水管ボイラー×3基 ※後期型はフォスター・ホイーラー製ボイラー×2基[1] |
主機 | Pametrada製蒸気タービン×2基[1] |
推進器 | スクリュープロペラ×1軸 |
出力 | 16,000 shp |
速力 | 17ノット (31 km/h)[1] |
乗員 | ・前期型:RFA要員90名 ・後期型:RFA要員110名 |
搭載機 | ウェセックスヘリコプター×3機 ※後期型のみ |
テンプレートを表示 |
タイド型給油艦(英語: Tide-class replenishment oiler)とは、1950年代にイギリス海軍補助艦隊(RFA)が導入した給油艦である。 後にはオーストラリア海軍やチリ海軍でも運用された。
概要
タイド型給油艦は、1953年にRFA向けに3隻が起工されたほか、一足早い1952年にはオーストラリア海軍向けにも1隻が起工された[2]。 しかし、オーストラリア海軍向けの1隻は1955年の完成直後にオーストラリア海軍の人員不足や経済危機を理由に引き取りを延期したため、1962年までRFAに貸与されて運用された。同艦は1962年にようやくオーストラリア海軍に就役し、1985年まで運用された。
1961年には、艦尾部分にヘリコプター甲板や格納庫を追加するなどの改設計が行われた改良型である「タイドスプリング」「タイドプール」の2隻が発注され、1963年に就役した[3]。後には、この後期型タイド型をベースに更なる改良を加えたオル型が3隻建造された。
前期型は1970年代後半に退役したが、後期型は1982年のフォークランド紛争にも参加した。その後期型も1982年に1隻がチリ海軍に譲渡され、もう1隻も1991年12月に退役した。
同型艦
# | 艦名 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | その後 | リンク | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前期型 | A96 | タイドリーチ RFA Tidereach | 1953年 6月2日 | 1954年 6月2日 | 1955年 8月30日 | 1978年 3月 | スクラップとして売却 | [1] |
A97 | タイドフロー RFA Tideflow | 1953年 8月30日 | 1954年 8月30日 | 1956年 1月25日 | 1975年 11月 | [2] | ||
A98 | タイドサージ RFA Tidesurge | 1953年 7月1日 | 1954年 7月1日 | 1955年 8月30日 | 1976年 5月 | [3] | ||
A99 | タイド・オーストラル RFA Tide Austral | 1952年 8月5日 | 1954年 9月1日 | 1955年 5月28日 | 1962年 8月15日 | オーストラリア海軍に引き渡され、「サプライ (AO-195)」として再就役。 1985年12月16日退役。 | [4] | |
後期型 | A75 | タイドスプリング RFA Tidespring | 1961年 7月24日 | 1962年 5月3日 | 1963年 1月18日 | 1991年 12月13日 | スクラップとして売却 | [5] |
A76 | タイドプール RFA Tidepool | 1961年 12月14日 | 1962年 12月11日 | 1963年 6月28日 | 1982年 8月13日 | チリ海軍に売却。「アルミランテ・ホルヘ・モント (Almirante Jorge Montt, AO-52)」として再就役。 1997年12月15日退役[4]。 | [6] |
「タイドフロー」と「タイドサージ」は、就役当初の艦名は「タイドレース」 (RFA Tiderace)、「タイドレンジ」 (RFA Tiderange)であったが、両艦ともに1958年6月28日に改名された。
参考サイト
関連項目
- ウィキメディア・コモンズには、タイド型給油艦 (初代)に関するカテゴリがあります。
- 同時期に建造された、諸外国海軍の補給艦
- ネオショ級給油艦 - タイド型より一回り大きいが、ヘリの運用能力は無い(ヘリコプター甲板のみ後日装備)
- プロヴァイダー (補給艦) - タイド型より一回り小さいが、ヘリの運用能力を有する。
- はまな (給油艦) - タイド型よりもはるかに小さく、ヘリの運用能力も無い。
| |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| |||||||||
航空母艦 | |||||||||
戦艦 |
| ||||||||
巡洋艦 | |||||||||
駆逐艦 |
| ||||||||
フリゲート |
| ||||||||
哨戒艦艇 |
| ||||||||
潜水艦 |
| ||||||||
機雷戦艦艇 | |||||||||
揚陸艦 |
| ||||||||
補給艦 |
| ||||||||
補助艦艇 |
| ||||||||
- 表示
- 編集